2018年10月13日

ワット・アルンのこと


ワット・アルンのひみつ
ワット・アルンのひみつ
kindleにて電子書籍「ワット・アルンのひみつ」が無料で配信中です!
(追記:現在無料配信は終了いたしました)

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というわけで、タイ三大寺院のひとつ、ワット・アルンについて今回は語りたいと思います。

このお寺、超有名寺院なのでネットやガイドブックに取り上げられまくっていますが、書かれている内容がどれも微妙に違っていて混乱させられます。
例えば、日本のウィキペディアや「ワット・アルン」の項を見ると、仏塔の高さが75メートルとなっています。
(地球の歩き方」も。るるぶには67メートル、と)
(参考:ワット・アルンラーチャワラーラーム

でも、タイのウィキを始め、タイのネット関係ではではワット・アルンの仏塔の高さは全て81.85メートルになっているんですよね。
(参考:พระปรางค์วัดอรุณราชวรารามราชวรมหาวิหาร

ここからすでに不穏な空気ですよね。
7メートルも変わるかなぁ??

あ、漫画には描きそびれてしまいましたが、仏塔のてっぺんにあるこちら。

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相輪というんですけど、今回の修復で3キロの金塊を使ったものに新調されたんだそうです。
こういうのは雷が落ちても大丈夫なんでしょうか?

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それと、この仏塔のモデルとなった山問題ですね。
日本ウィキには「須弥山」と書かれていますが、「地球の歩き方」にはカイラーサ山とあります。
タイのウィキには(興味がないのか)何も書かれていませんw

カイラーサ山(カイラス山)はチベットにある実在の山で、シヴァ神が住むと言われています。
ウィキによれば、チベット仏教では須弥山と同一視される、とあります。

この手の仏塔はたいてい須弥山がモデルとなっているのです。
アンコール・ワットの仏塔もそうです。
須弥山にはインドラ神が住むと言われています。
でも、カイラーサ山って名前をどこから拾ってきたんでしょう?

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ワット・アルンに行ったときに住職にこのことも尋ねてみました。
カイラーサ山はタイ語で、カオ・カイラーッって言うんですけど、この仏塔はカオ・プラスメン(須弥山)だ、と。
日本のガイドブックにはカイラス山とありますが、と聞いたら、「同じ山とみなされている」、とおっしゃっていました。
ちょっとすっきり!

住職にはいくつか質問したんですが、登れなくなっている階段は登れる日が来るのかを聞くのを忘れました。
今度聞いておきます。
たぶんずっとダメだろうなぁ。

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そして、仏塔の周りを飾る「担ぐ」像たち。
ネットなどには鬼のヤックと猿神のモック、と書かれているものをよく見かけます。
しかし、モック、ってタイ語、英語のサイトを探しても出てこないんですよね〜。
普通にリン(猿)と書かれています。
ハヌマーン、とも書かれているものも見かけませんでした。
どこからモック、って出てきたんでしょう?

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あと、エラワン象に乗るインドラ神。
その上にいるガルーダ、そしてビシュヌ神ですが・・・

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タイの観光サイトではビシュヌ神、と書かれていましたが、持物が微妙に違うのです。
ビシュヌ神はチャクラ(光輪)とほら貝なんかを持っていますが、チャクラはあるけど三叉檄を持っています。
三叉戟はシヴァ神の持ち物なんですよね〜。
これはおそらくシヴァ神とビシュヌ神の合体神、ハリハラなんじゃないかと思われます。

るるぶにはここに「シヴァ神を示す印がある」とありますが、それはどれなのかさっぱりわからず。

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周りの4基の小仏塔ですが、僕の持つ「地球の歩き方 タイ」2016〜17年版には、
「小仏塔の中には、それぞれ仏陀の誕生、悟りを開いた仏陀、初めて法を説く仏陀、仏陀の入滅を表した仏像が納められており、これらの像も見逃せない」とあります。

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でも、馬に乗った王の像しか見えないんですよね。
あるとしたらたぶん内部に納められていて、見えないんじゃないかと思います。
「見逃せない」、といわれても、観れませんw

(追記:メールで教えてもらいました。
小仏塔ではなく、大仏塔に付随する4方にある衝立状の建物の中に釈迦の生涯像がありました。

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中央ですね。
さっそく写真を撮ってきました。

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釈迦の誕生。

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初転法輪(釈迦の初説教)

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瞑想する釈迦(ナーク・プロック)

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釈迦の入滅。
でも、がんばって観るほどのものでもない・・・ですかねぇ・・・)

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僕が持つ「地球の歩き方 バンコク」2012〜13年版には、本堂の山門を護る巨大ヤックが2メートル、と書かれていますが、そんな小さいはずがありません。

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それと、チャオプラヤー川を望むラマ2世の像ですが、ずっとるるぶは「タークシン大王像」となっているのも気になりますね。

ガイドブックはほんとに役に立つし活用しまくっていてとてもありがたいです。
でも、なぜかワット・アルンは間違った記述が多いんですよね。
僕も間違っているかもしれないですので、引き続き調査していきたいと思います。






おかっぱちゃんと椎名果林ちゃんの話はずっと温めていたんですよ。
ホントはガイド漫画じゃなくて、ちゃんとしたストーリーものとしてです。

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果林ちゃんのほかに、江川舞ちゃん(通称エカマイちゃん)と、麻生奈々ちゃんの日本人学校に通うJCグループとおかっぱちゃんによるバンコクを舞台にした物語です。
ヤマノ〇スメ、みたいな感じのが描ければなぁ、と思っていますが、発表する機会があるか・・・

その前に、「ワット・アルンのひみつ」に続いて、難関「ワット・プラケオのひみつ」を描く予定です。
入場料500Bの壁・・・
そして、撮影禁止のエメラルド仏のある本堂をどうしよう・・・と悩んでいます。
タイ国政府観光庁に問い合わせてみようかな・・・
でもあそこは女性ブロガーやインスタグラマーしか相手にしてくれなさそうだからな・・・

年内には描き上げたいです。
あ・・・これは多分無料では出さないかも・・・

この3つが揃ったら、解説ページも追加して書籍化させるのが夢なんです。
やってくれるところがあるかなぁ。
出版不況ですからね・・・

だいたい100ページくらいでフルカラー、「タイ三大寺院 ワット・ポー ワット・アルン ワットプラケオのひみつ」(仮題)の出版をしてくれる出版社を募集中です。
よろしくお願いします〜!

書籍化がダメでも電子書籍にはするつもりです。
その際、「ワット・ポーのひみつ」「ワット・アルンのひみつ」は配信を停止するので、今のうちに落としておいてね!
「ワット・アルンのひみつ」はだいぶ直す予定です。
特にラストの夕陽はもっときれいな夕陽を再度撮りにに行くつもり。

描きたい作品がまだまだあるので、早く早く出したいです。
お金がまだあるうちにw タイにいられるうちに!
よろしくお願いしますです〜!



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posted by たーれっく at 10:22 | Comment(8) | 子猿日記