2024年11月01日
プラパトムジェディの魅力
9月15日、バンコクの隣県ナコンパトムへ日帰りで小旅行してきました。
主な目的は、プラパトムジェディの取材です。
ナコンパトムを代表する仏塔で、タイだけでなく世界でも最高の高さ120.45mを誇るプラパトムジェディ。
今回で7〜8回目の訪問ですが、来るたびに新たな発見があり、知れば知るほど興味深く、面白い場所であります。
場所はここ。
写真じゃなかなか伝わりにくいですが、街にドカンとある、この存在感が素晴らしい!
まずですね、歴史が面白いんですよ。
タイが主張する歴史がですね、荒唐無稽でロマン溢れていて、夢があるんですよね。
そのあたりはまあ、物議を醸すので割愛致しますが、実際は4世紀ごろモン人によって建てられたとか、6〜10世紀頃、この地を中心に栄えたドヴァーラヴァティー王国の時代に建てられたのではないかとされています。
時は流れてラマ4世がこの地を訪れたときにボロボロになったこの仏塔を発見し、1853年、ラマ4世によって17年の歳月をかけ、古い仏塔を覆うように大規模な改修が行われ、現在の形に近い姿になりました。
その後、ラマ6世の時代に大雨による被害で破損。さらなる改修を経て、現在の姿が完成しました。
これが現地壁画などに描かれたわかりやすい断面図。
このように内部には古い仏塔があるので、中には入れません。
実際ナコンパトムの街のあちこちにドヴァーラヴァティー時代の遺跡が点在しているんですよね。
プラパトムジェディの南東にはプラパトムジェディ国立博物館があって、当時の仏像や出土品が展示されています。
というわけで、今回初めてそのプラパトムジェディ国立博物館に行ってみました。
入場料は外国人100バーツ。
館内はこぢんまりとしていますが、真新しく綺麗に展示されています。
ドヴァーラヴァティー時代の仏像、結構残ってるんですね。
眉毛がつながっていて、平ぺったい素朴な顔なのが特徴。
ドヴァーラヴァティー時代の仏像は、大仏塔にも2体祀られています。
こちらは無料で参拝可能です。
まず、仏塔の南側にある白い仏像。
非常に重要な仏像で、多くの人が参拝に訪れています。
もう1体は、仏塔の東側にある礼拝堂内にあります。
同じ型の仏像はタイに5体存在し、現役の寺院で祀られているのはこの2体と、アユタヤのワット・ナープラメーンにあるものを含めて3体です(残りの2体は博物館に収蔵)。
いずれも正確な年代は不明ですが、タイの寺院で祀られる最古級の仏像とされています。
ワット・ナープラメーン(アユタヤ)にあるドヴァーラヴァティー時代の仏像。
手の形(印相)が他と違うのは、破損による改修でこうなりました。
バンコク国立博物館に収蔵されているもの。
もう一つはアユタヤのチャオサームプラヤー国立博物館にあるとのことなので、先日訪問して探しましたが、見当たらなかったです。
あと、大仏塔の北側にある大仏立像の台座には、ラマ6世の遺骨が納められています。
この大仏立像はスコータイのシーサッチャナラ―イの遺跡から出土したもので、ラマ6世が改修してこちらに祀りました。
ラマ6世は大仏塔の最後の大改修に関わっており、また大仏塔の西側にはラマ6世の離宮であるサナームチャン宮殿(現在は閉鎖中)があったりして、プラパトムジェディとラマ6世には深い縁と思い入れがあったのでしょう。
またラマ6世は、日本を訪問したこともあり、その際に日泰友好の証として、このプラパトムジェディに納められている仏舎利の一部を高尾山薬王院に寄贈しています。
現在も高尾山薬王院有喜寺内の仏舎利塔にそれが祀られているそうなので、高尾山に行かれる方は是非そちらも参拝してみてください。
位置情報
プラパトムジェディは夜になると美しくライトアップされ、駐車場では毎晩ナイトマーケットが開かれます。
お寺なのでここではお酒はないですが、宿泊してゆっくり楽しむのもいいでしょう。
地方都市ののんびりとした雰囲気を味わえます。
また、毎年11月ごろにプラパトムジェディを祝う大きなイベントが行われます。
今年(2024年)は11月12日から20日までの9泊9日開催されます。
大仏塔を屋台がぐるっと囲むように出店されて大賑わいになります。
夜が特に盛り上がるので、お時間あれば訪れてみてください。
初めての方も、以前訪れたことがある方も、歴史を詳しく調べてから訪れると新たな発見があり、さらに楽しめると思います。
ぜひナコンパトムとプラパトムジェディを訪れてみてください!
大仏塔以外にたくさんのお寺を巡りました。
それらに関してはまた次の機会に〜。
プラパトムジェディのイラストを描きました。
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posted by たーれっく at 17:00
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| バンコク近郊
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